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人間軸構築 – 自分軸を超えた調和と安定の中心

 

 

人間軸構築とは?

 

人間軸構築は、自分軸の不安定さを補い、人間としての普遍的な中心軸を確立するための理念です。エグゼクティブシニア倶楽部の3本の柱のひとつであり、個々の人生を安定させ、他者や社会と調和するための基盤となります。

マクマホン洋子は、自分軸を「円錐」と捉えています。横から見ると「V」の形状を持ち、Vの法則で説明できますが、円錐は非常に不安定な構造です。これと同様に、自分軸は多くの場合、個人の価値観や経験に依存しており、外的な要因に揺れ動きやすいのです。

そこで、自分軸の中心に「人間軸」を据えることが必要です。人間軸は、人間として誰もが持つべき中心軸であり、普遍的な価値観と生きる指針を提供します。この軸があることで、個々の異なる自分軸を持ちながらも、共感・共有・共存・共栄を実現する安定感を得ることができます。

 

人間軸の役割

  1. 自分軸の安定化

    • 自分軸は個々の価値観や経験に基づき不安定ですが、人間軸を中心に持つことで、揺るぎない基盤を提供します。

  2. 普遍的な価値観の提供

    • 「人間とは何か?」「どう生きるべきか?」という問いに基づき、すべての人間が共有できる普遍的な価値観を提供します。

  3. 調和の実現

    • 異なる自分軸を持つ人々でも、人間軸を共有することで、対立ではなく調和を生み出します。

  4. 社会の安定と成長

    • 人間軸を基盤とした共感・共有・共存・共栄によって、個人の幸福と社会の発展が両立します。

 

 

人間軸構築のプロセス

  1. 自分軸の理解

    • 自分の価値観や経験を振り返り、現状の自分軸がどのように形成されているかを理解します。

  2. 人間軸の中心化

    • 「人間としてどうあるべきか」「人間とは何か?」という普遍的な問いに向き合い、自分軸の中心に人間軸を据えます。

  3. 調和的な行動

    • 自分軸と人間軸の両方を活かしながら、他者や社会と調和した行動を実践します。

  4. 成長と共有

    • 人間軸を中心に成長を続け、他者と価値観を共有しながら調和ある関係性を築きます。

 

人間軸構築の成果

  • 揺るぎない自己の確立
    自分軸が安定し、外的な要因に左右されにくくなります。

  • 深い共感と信頼
    他者との関係において深い共感と信頼を築けます。

  • 社会的責任の遂行
    調和ある社会を目指し、他者や社会に対する責任を果たします。

  • 持続可能な幸福
    安定した自己と調和ある関係性を通じて、長期的な幸福を実現します。

 

人間軸構築の具体例

 

1. 職場でのリーダーシップ

  • 状況: チームリーダーとして、複数のメンバーが対立している場面。

  • 自分軸: 自分の考えやリーダーとしての権限で問題を強引に解決しようとする。

  • 人間軸:

    • 対立する双方の意見を丁寧に聞き、それぞれの立場を理解しようと努める(共感)。

    • 解決策を考える際に、個人の利益ではなくチーム全体にとって最善の結果を優先する(調和)。

    • メンバー全員が納得できる形での合意を目指し、チーム全体の成長を促進する(共有・共栄)。

 

2. 家庭での意思決定

  • 状況: 家族旅行の計画で、家族全員の意見がバラバラでまとまらない。

  • 自分軸: 自分の行きたい場所を主張し、他の意見を押しのける。

  • 人間軸:

    • 各メンバーの意見や希望をリストアップし、共通点を見つける(共有)。

    • 家族全員が満足するバランスの良い選択肢を考える(調和)。

    • 最終的に、全員が喜べる旅行計画を決定することで、家族の絆を深める(共栄)。

 

3. ボランティア活動への参加

  • 状況: 地域で災害が発生し、支援活動が必要になった場面。

  • 自分軸: 自分にとって都合の良い範囲で活動を行う。

  • 人間軸:

    • 支援が本当に必要な人々を優先して考え、どのような形で役に立てるかを模索する(社会的責任)。

    • 他のボランティアと協力しながら、自分のスキルを最大限に活かす(調和と共感)。

    • 活動の中で得た経験を共有し、次の支援に活かす(共有・成長)。

 

4. 自己成長と学び

  • 状況: 自分のキャリアやスキルを向上させるために、新しいことを学びたいと考えている場面。

  • 自分軸: 自分の興味だけに基づいて学びを選ぶ。

  • 人間軸:

    • 自分のスキルが、他者や社会にどのように役立つかを考慮して学びのテーマを選ぶ(社会的意義)。

    • 学びの過程で他者の意見を取り入れ、協力を得ながら自分を高める(共感と共有)。

    • 学んだことを周囲に還元し、社会や組織の成長にも貢献する(共栄)。

 

5. 異文化交流

  • 状況: 異文化の人々との交流を深める場面。

  • 自分軸: 自分の文化や価値観を一方的に伝えるだけ。

  • 人間軸:

    • 相手の文化や価値観を尊重し、学ぶ姿勢を持つ(共感)。

    • 自分の文化を押し付けるのではなく、互いに理解を深める対話を心がける(調和)。

    • 文化的な違いを共有し合い、双方にとって有益な関係を築く(共有・共栄)。

 

 

人間軸構築の象徴

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Human Axis within the Inverted Self-Axis Cone「逆さ円錐型の自分軸内の人間軸」

Human Axis (Central Stability)「人間軸(中心の安定)」

Integration of Human Axis into Self-Axis「自分軸への人間軸の統合」

Self-Axis (Base of the Cone)「自分軸(円錐の基盤)」

Shaky Self-Axis「揺らぐ自分軸」

Unstable Self-Axis「不安定な自分軸」

Origin of Life「生命の起点」

Genetic Foundation「遺伝の基盤」

Development and Maturation​:「成長と成熟」

 

人間軸構築は、自分軸に加えて、「人間としてどうあるべきか」という普遍的な問いを中心に据えることで、

どのような場面でもバランスを保ち、調和を実現するための指針です。

これを日常生活や社会活動に取り入れることで、より豊かで充実した人生を築くことができます。

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